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英政府、国連調査完了後にシリア軍事介入を判断へ
13-8月28日、英政府は、シリアへの軍事介入に踏み切る前に、化学兵器使用疑惑をめぐる国連の調査結果を安保理が精査する必要があるとの認識を示した。
[ロンドン 13-8-28日 ロイター] - 英政府は13-8-28日、シリアへの軍事介入に踏み切る前に、化学兵器使用疑惑をめぐる国連の調査結果を安保理が精査する必要がある、との認識を示した。国内外からの強い圧力により、キャメロン英首相はシリアに対する軍事行動に関する自身の計画の実行を待たざるを得ない状況となった。
国連の潘基文事務総長は13-8-28日、シリアの化学兵器使用疑惑をめぐり現地を査察している国連調査団の調査完了にはさらに時間が必要、と指摘。またロシア政府は国連決議案の協議は時期尚早と主張しているほか、英野党・労働党側からもシリア政府が化学兵器を使用したという明確な証拠が必要との指摘が出ている。
野党との協議の結果、キャメロン首相側が軍事的に対応する前に、化学兵器の使用に関する証拠を国連安保理が確認すべきだと合意した。
英政府は8-29日に議会で審議される動議で「国連安保理は(調査団の)説明を検討する機会を早急に持つべき。軍事行動をとる前に安保理決議を得るあらゆる努力をすべきだ」との姿勢を示した。
シリアに対する軍事行動に出る前に国連の調査結果を待つべきかどうかという点について、英政府はこれまでは明言を避けてきた。
政府は、軍事行動を決める前に、議会での採決を2度実施することを約束。当初は13-8-29日に1度行うとしていた。
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