美容師女性殺害 当時19歳の元少年に懲役23年実刑判決

kaseisyoji

UHB 北海道文化放送
2015年8月、北海道音更町で美容師の女性が殺害された事件の裁判で、釧路地裁は、殺人などの罪に問われた当時19歳の元少年に、懲役23年の実刑判決を言い渡しました。

　起訴状によりますと、この事件は2015年8月、音更町のアパートで、美容師の金野恵里香さん（当時31）が、当時19歳の元少年に、包丁で刺されて殺害され、自宅を放火するなどしたものです。

　裁判では、元少年の責任能力の有無が争われていました。

　検察側は「自閉症は軽度で、事件直前まで殺人欲求を押さえられていた」として元少年に対し、懲役30年を求刑。

　一方、弁護側は「事件当時は心神耗弱の状態だった」として懲役8年以下を求めていました。

　11月29日の判決で釧路地裁の三輪篤志裁判長は、「当時は心身耗弱状態ではなく、完全責任能力を有していたと言える」として元少年に対し、懲役23年の実刑判決を言い渡しました。