|
中国・春節帰省にレンタル「彼氏・彼女」なぜ?
読売新聞 15-2月19日(木)7時14分配信
【広州=比嘉清太】15-2-19日に春節(旧正月)を迎える中国で、帰省時に結婚を催促する両親や親戚に「恋人」とウソをついて紹介し、その場しのぎに使うレンタルの「彼氏」や「彼女」を求める独身者が続出している。
インターネットを使った仲介ビジネスも盛んだが、トラブルも相次いでいる。
「両親が『結婚しろ』とうるさくて。やってほしいのは家で両親と話し、ご飯を食べるだけ。300元(約5700円)出します」(湖北省武漢出身の男性)
仲介業者のサイトでは春節前、そんな書き込みが一気に増えた。別のサイトでは男女7000人以上が身長や出身地、学歴などを登録。レンタルの交渉が成立すれば、報酬は通常、1日1000元(約1万9000円)以上になる。
中国では、都市部で働く地方出身の若者の晩婚化が進行している。10年以上前から、レンタルの恋人を連れて帰省するケースが出始め、2010年にはテレビドラマで取り上げられて、仲介業者も増えた。
浙江省の40歳代男性の依頼に応じて「彼女」を演じた20歳代女性は、想定問答を用意し、入念な「予行演習」を行ったと振り返る。
ただ、「彼女」役の女性が犯罪に遭ったり、報酬をだまし取られたりする事例も続出。広東省の弁護士は中国メディアに対し、「レンタル」は社会道徳に反するとして「無効で、トラブル時も法律の保護は受けられない」と警告している。
|
|