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南シナ海の緊張、米国に原因ある=中国外務省
2014年 05月 9日 19:13
14-5月9日、中国外務省は9日、南シナ海で中国とフィリピン、ベトナム両国との緊張が高まっていることについて、米国に原因があると非難した。写真は4日、ベトナムの船舶に放水する中国海警船(左)。ベトナム当局提供(2014年 ロイター)
[北京 14-5-9日 ロイター] - 中国外務省は9日、南シナ海で中国とフィリピン、ベトナム両国との緊張が高まっていることについて、米国に原因があると非難した。米国が関係国に対して、危険な行為を行うよう煽っているため、としている。
同海域では、中国による石油掘削作業をめぐって、中国とベトナムの艦船が衝突する事態に発展した。米政府は、中国の石油リグについて、域内の安全保障上「挑発的」と批判し、関係各国に自制を求めた。
中国外務省の華春瑩報道官は、石油リグがある海域は中国領だとする従来の主張を繰り返した上で、他国には干渉する権利はないと強調。
報道官は、定例記者会見で「当該海域に関する事実を無視した、米国の無責任かつ誤ったコメントが、一部の国の危険で挑発的な行為を助長した」と指摘した。「われわれは米国に対して、域内の平和と安全の維持を念頭に置き、慎重に行動、発言するよう求めたい」としている。
南シナ海ではまた、国内法で保護されているウミガメ漁を行ったとして、フィリピン当局が中国漁船を拿捕するという事件も起きている。
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