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中国共産党幹部、所信表明「評価する」 訪中団と会談で
【北京=林望】訪中している日中友好協会名誉顧問の村山富市元首相らは13-1-29日、中国共産党指導部の政治局員を務める李源潮氏らと会談した。李氏は安倍晋三首相が所信表明演説で尖閣問題に深く踏み込まなかったとの見解を示し、「評価する」と述べた。
加藤紘一・同協会長は今回の訪中を通じ、中国側は民間交流の推進に意欲を見せるなど融和姿勢を示したとし、「潮目が変わった」と述べた。ただ、加藤氏らによると、李氏は、「(日本が)歴史認識を後退させることがあってはならない」とも強調。28日の唐家セン(センは王へんに旋)元外相に続き、日本の植民地支配への反省を表明した「村山談話」見直しの動きを牽制(けんせい)した。
中国国営メディアは一行の訪中を手厚く報道。中国外務省の洪磊・副報道局長は29日の定例会見で、日本の政治家の訪中が相次いでいることについて「こうした往来を通して相互理解が深まり、戦略的互恵関係の建設を進めることができる」と評価した。
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