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中国、北バナジウム(钒)密搬入摘発
関連タグ バナジウム国連安全保障理事会制裁
中国の地域新聞、丹東日報が09-7-28日、北朝鮮がバナジウム70キロを中国から密かに搬入しようとして摘発、すべて押収されたと報道した。バナジウム(vanadium)は、軟らかく、延展性のある珍しい金属で、摩耗・熱・腐食に対する抵抗が強く、飛行機やミサイル部品の製造などに使われる物質だ。
丹東日報の報道によれば丹東税関は24日、北朝鮮輸出車を検索する過程でバナジウム6箱を摘発した。摘発されたバナジウムは果物で偽装され、68個の小さなビンに分けて入れられていた。バナジウム70キロの価値は現価で20万元(約277万円)相当だ。
中国はバナジウムをはじめとした戦略金属物質の輸出を厳格に規制している。特に北朝鮮の2回目の核実験以後、国連安全保障理事会が対北制裁決議案を通過させた後、北朝鮮が軍需用として使うことができる戦略品目に対する統制をさらに強化したということだ。
先月12日に通過した国連安全保障理事会の対北制裁案は、小銃など小型武器を除くすべての武器の北朝鮮輸出を禁止している。また北朝鮮を行き交う船舶に核兵器、ミサイル開発関連部品などが積まれたという疑いがもたれた場合、公海上でも船を止めて強制検索できることとした。
安保理制裁案が通過後、米国国務省は、ウラン濃縮に使われる可能性のあるアルミニウム管などの購入に関与した北朝鮮貿易会社ナムチョンガン(NCG)が保有した米国国内資産を凍結させた。米国企業、個人との取り引きも禁止とした。
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