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発達障害児:県内5大学・短大が療育支援 幼児教育者に専門知識を /佐賀
毎日新聞 2012年11月01日 地方版
自閉症など発達障害のある幼児の療育について専門知識のある幼稚園教諭と保育士(幼保専門職業人)を養成する取り組みが、来年度から佐賀大など県内5大学・短大で始まる。支援が必要な幼児が増加していることを受け、5校が連携して、発達障害の幼児が必要な療育を受けられる体制作りを目指す。
佐賀大によると、連携するのは、佐賀大▽西九州大▽九州龍谷短大▽佐賀女子短大▽西九州短大。幼保専門職業人の養成にあたり、5校が(1)発達障害などをテーマとする共通教育プログラムを開発(2)県や市町とも連携した「大学間発達障害支援ネットワーク」を構築−−して療育ニーズに適切に対応することを目指す。
(1)の共通教育プログラムは、心理学や福祉・家族支援など各校の得意分野を組み合わせて開発する。履修単位数を満たし、試験に合格した学生を「子ども発達支援士」資格に認定し、幼保専門職業人の質の保証を図る。
(2)の支援ネットワークは、大学間連携による幼児支援、県との連携による相談受け付けや療育指導などに活用される。
(1)と(2)の事業を進めることによって、療育を巡る情報の共有不足や幼・保から小学校への移行支援不足問題の解決を図れるという。
連携の責任者である佐賀大文化教育学部の園田貴章教授(学習支援論)は「大学が連携することによって、地域の療育ニーズに対応することができ、発達障害の幼児を継続的に支援することができる」と話した。【春田周平】
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