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証券大手5社、3社が最終黒字に転換 4~9月
日航再上場も収益底上げ公開日時2012/11/2 20:56
主要証券20社の2012年4~9月期決算が2日出そろった。証券大手5社の最終損益は3社が黒字転換し、1社が増益となった。株式市況の低迷で株式部門は苦戦したが、世界的な金利低下の恩恵を受けて債券部門が好調だったほか、大型案件だった日本航空の再上場も収益を底上げした。
大和証券グループ本社が2日発表した最終損益は100億円の黒字(前年同期は287億円の赤字)だった。公益法人などの顧客増で債券収益が18%伸びたほか、費用削減が寄与。法人部門の赤字幅が7割縮小した。
日航の大型再上場も証券大手各社の収益を押し上げた。三菱UFJ証券ホールディングスも日航効果などで純営業収益が13%増。純利益も180億円と前年同期比10%増えた。活発な債券売買も各社の業績回復につながった。野村ホールディングスは米国の証券化商品などが好調で最終損益は47億円の黒字(前年同期は283億円の赤字)となった。
株式売買への依存度が高いネット証券主要5社は苦戦した。
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