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小保方氏の手法で、できず…香港の研究者ら論文
2014年05月09日 20時24分
【ワシントン=中島達雄】理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーらが発表した手法で、STAPスタップ細胞の作製に取り組んでいた香港中文大の幹細胞研究者、李嘉豪教授の研究チームは14-5-8日、「この方法ではSTAP細胞は作製できなかった」とする論文を、英オンライン科学誌に発表した。
李教授のチームは、生後5日のマウスの脾臓ひぞうから採取した血液細胞を酸性溶液に25分間浸した。小保方氏らが1月に英科学誌ネイチャーに発表した論文や、小保方氏らが3月に発表した詳細な作製手法では、1週間ほどでSTAP細胞になるはずだが、さまざまな細胞に分化する多能性を示す遺伝子の働きは確認できなかったとしている。
李教授は読売新聞の取材に対し、「学生たちが必死に実験に取り組んでくれたが、私のSTAP細胞作製の試みはこの論文で終わり。日本の科学界の幸運を祈る」とコメントした。今回の論文では触れていないが、李教授のチームは、STAP細胞論文の共著者である米ハーバード大のチャールズ・バカンティ教授が3月に発表した別の作製手法も試したが、やはりSTAP細胞は作製できなかったという。
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STAP細胞の論文問題で、ハーバード大系列のブリガム・アンド・ウィメンズ病院(米マサチューセッツ州ボストン)広報は8日、読売新聞の取材に対し、「我々の研究についてのあらゆる疑問や懸念を、非公開で調査する」と述べ、同病院としても独自に問題を検証する方針を明らかにした。同病院には、論文共著者のバカンティ教授と小島宏司医師が所属している。
2014年05月09日 20時24分
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