|
中国当局、周永康氏らの資産900億元超差し押さえ=関係筋
2014年 03月 31日 09:16 JST
ロイター
14- 3月30日、中国最高指導部元メンバーである周永康・前共産党政治局常務委員(写真)をめぐり、中国当局がこれまでに周氏本人のほか親族や部下の資産少なくとも900億元(145億ドル)相当を差し押さえたことが分かった。14日撮影(2014年 ロイター/Jason Lee)
[北京 14-3-30日 ロイター] -中国最高指導部元メンバーである周永康・前共産党政治局常務委員(71)をめぐり、中国当局がこれまでに周氏本人のほか親族や部下の資産少なくとも900億元(145億ドル)相当を差し押さえたことが分かった。関係筋2人が明らかにした。
また同筋によると、過去4カ月間で周氏の親族や側近、部下ら300人以上が拘束されたり、調査を受けたりしたという。
周氏本人は、当局が昨年終盤に正式な調査を開始して以来、自宅軟禁状態にある。汚職調査を受ける中国の政治家としては、1949年に共産党が政権を樹立して以来で最高位となる。
関係筋によると、当局は北京や上海のほか5つの省で自宅を捜索し、預金総額370億元に上る銀行口座を凍結したほか、総額510億元となる国内外の債券や株式を差し押さえた。
また、アパートや別荘約300軒(約17億元)、骨董品や現代絵画(約10億元)、自動車60台以上も押収されたほか、高級酒、金、銀、人民元および外貨の現金なども差し押さえられた。大半の資産は周氏本人の名義ではなかったという。
関係筋の1人によると、周氏の妻や長男、兄弟ら親族10人超が拘束されたことに加え、少なくとも副大臣クラスの幹部約10人が調査を受けているという。また、ボディーガードや秘書、運転士ら20人以上も拘束されたほか、その他多くの親族や部下が調査を受けた。
中国政府は周氏や同氏にかけられている容疑について正式な声明をまだ公表しておらず、周氏や家族、周辺人物に接触することも不可能となっている。弁護士が付いているかどうかも不明だ。
党の汚職調査担当部門である規律検査委員会や検察当局からはコメントを得られなかった。
指導部に近い別の関係筋によると、周氏は調査への協力を拒否し、自分は権力闘争の犠牲者だと主張しているという。同筋は「周永康は手ごわく、政治的迫害だと訴えている」と明らかにした。
|
|