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藍染とコラボ 自閉症の堀川さん(上板)、新境地を開く
2012/12/18 10:06
高層ビル群をテーマにさまざまな手法で描き続ける自閉症12 件の堀川真也さん(19)=上板町神宅=が、藍染職人の矢野藍游(らんゆう)さん(28)=藍住町矢上=と作品のコラボレーションに挑戦している。作品を藍染と組み合わせることで新境地を切り開き、海外の展示会への出品も目指す。
藍染に挑戦するきっかけになったのは、新人クリエーターらを対象に11月に松茂町で開かれたイベント。堀川さんは作家デビューと位置付け、作品をプリントしたTシャツなどを出品した。これが選考委員だった矢野さんの目に留まり、来秋の全国現代クラフト展を目指して作品を共同制作することになった。
作品は、堀川さんが筆で生地にろうを塗って描き、矢野さんがろうけつ染めで仕上げる。夜景のような雰囲気が出るものの持ち味のシャープなラインを出すのが難しく、矢野さんが金や銀の糸でデザインを織り込む手法を提案するなど新たな可能性を探っている。
堀川さんは「いい感じの作品ができている。どんどん描きたい」と意欲満々。矢野さんも「グラデーションで夜明けを表現するなどできることはいっぱいある」と楽しみながら制作している。
これまでにハンカチ数枚が完成し、12-12-19日から徳島市のそごう徳島店で開かれる第29回徳島ハンドクラフト展に並べる。堀川さんはフランスなど海外の展示会出品も目指していて、藍染とのコラボレーション作品を目玉に売り込むことも検討している。
【写真説明】共同制作した藍染のハンカチを手にする堀川さん(左)と矢野さん=藍住町矢上の本藍染矢野工場
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