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中国人が指南役? 消費税を不正還付 10社に5億円追徴課税
2012.10.30 14:24
東京都板橋区の貿易会社「ハナヤカ」など約10社が東京国税局の税務調査を受け、商品の仕入れ値を水増しして不正に消費税の還付を受けていたとして、重加算税を含め約5億円を追徴課税されていたことが30日、分かった。輸出の際に消費税が還付される「輸出免税制度」を悪用、中国人が指南役を務めていたとみられるという。
関係者によると、同社などは中古のカメラレンズなどを香港に輸出していた。この際、国内で100円程度で仕入れたものを、数万円から数十万円で仕入れたよう装って税関当局に申告。さらに輸出した商品を日本に返送させ、国内で仕入れたと偽る手口で不正還付を繰り返していた。不正に還付請求した消費税は総額約4億円。
消費税は輸出品には課税されず、国内で仕入れた商品を輸出した場合、仕入れにかかった消費税が全額還付される。東京国税局はこの制度を逆手に取った悪質な仮装・隠(いん)蔽(ぺい)行為があったと認定した。
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