サワシリン(アモキシシリン) 阿莫西林 抗菌素

邓文龙

くすりのしおり
アステラス製薬株式会社
内服剤
2015年2月改訂
薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名：
サワシリンカプセル250
　主成分：
アモキシシリン水和物（Amoxicillin hydrate）
　剤形：
褐色/白色のカプセル剤、全長17.6mm
　シート記載：
（表）サワシリン250mg、250mg、（裏）サワシリン250mg、アモキシシリン（Amoxicillin）、抗生物質、社マーク

この薬の作用と効果について
ペニシリン系の抗生物質で、細菌などの細胞壁合成を阻害し増殖を抑制することにより、殺菌的な抗菌作用を示します。
通常、呼吸器感染症、皮膚感染症、耳鼻科感染症、尿路感染症、歯性感染症（歯科口腔感染症）など広い範囲の感染症の治療に使用されます。また、他の薬剤と組み合わせることにより胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃MALTリンパ腫・特発性血小板減少性紫斑病・早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃におけるヘリコバクター・ピロリ感染症、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎の除菌に用いられます。
次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。伝染性単核症がある。
妊娠または授乳中
他に薬などを使っている（お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください）。
用法・用量（この薬の使い方）
あなたの用法・用量は(医療担当者記入)

一般感染症（ヘリコバクター・ピロリ感染症を除く）：通常、成人は1回1カプセル〔主成分として250mg（力価）〕を1日3〜4回服用します。小児は主成分として1日20〜40mg（力価）/kgを3〜4回に分けて服用します。年齢・症状により適宜増減されますが、1日量として90mg（力価）/kgを超えません。
ヘリコバクター・ピロリ感染症、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎：通常、成人は1回3カプセル〔主成分として750mg（力価）〕を他の2つの薬剤〔クラリスロマイシン、メトロニダゾールのいずれかとプロトンポンプインヒビター（ランソプラゾール、オメプラゾール、ラベプラゾールナトリウム、エソメプラゾール、ボノプラザンのいずれか）〕と同時に1日2回、7日間服用します。
本剤は1カプセル中に主成分として250mg（力価）を含有する製剤です。いずれも、必ず指示された服用方法に従ってください。
飲み忘れた場合は、気がついた時、できるだけ早く1回分を飲んでください。ただし、次に通常飲む時間が近い場合は1回とばして、次の通常の服用時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
生活上の注意

この薬を使ったあと気をつけていただくこと（副作用）
主な副作用として、発疹、かゆみ、発熱、下痢、軟便、吐き気、嘔吐、食欲不振、腹痛、味覚異常などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[　]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
不快感、呼吸困難、じん麻疹[ショック、アナフィラキシー]
発熱、頭痛、紅斑・水疱・膿疱[中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑、急性汎発性発疹性膿疱症、紅皮症（剥脱性皮膚炎）]
全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる[黄疸]
尿量減少、むくみ、全身倦怠感[急性腎不全]
から咳、呼吸困難、発熱[間質性肺炎、好酸球肺炎]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
保管方法その他
乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
医療担当者記入欄　　  
年  
月  
日

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

http://www.rad-ar.or.jp/siori/kekka.cgi?n=13939

邓文龙

阿莫西林

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阿莫西林
Amoxicillin.svg
Amoxicillin-3D-balls.png
系统（IUPAC）命名名称
(2S,5R,6R)-6[(2R)-2-amino-2-(4-hydroxyphenyl)-acetyl]amino3,3-dimethyl-7-oxo-4-thia-1-azabicyclo[3.2.0]heptane-24-carboxylic acid
临床数据
商品名        Amoxil, Tycil, Trimox, others
Drugs.com        Monograph
MedlinePlus        a685001
妊娠分级       
AU: A
US: B (非人类研究中表明无风险)
给药途径        口服或静脉注射
合法状态
合法状态       
UK: 处方药（℞-only） (POM)
US: 处方药（℞-only）
药代动力学数据
生物利用度        口服吸收95%
代谢        少于 30% 在肝脏内转化
生物半衰期        61.3 分钟
排泄        肾脏
识别信息
CAS注册号        26787-78-0 ✓
ATC代码        J01CA04 QG51AA03
PubChem        CID 33613
DrugBank        DB01060 ✓
ChemSpider        31006 ✓
UNII        9EM05410Q9 ✓
KEGG        D07452 ✓
ChEBI        CHEBI:2676 ✓
ChEMBL        CHEMBL1082 ✓
化学信息
化学式        C16H19N3O5S
摩尔质量        365.4 g/mol
SMILES显示▼
InChI显示▼
  (verify)
阿莫西林（amoxicillin、amoxycillin），又译安莫西林或安默西林，本名羟氨苄青霉素，是一种常用的口服性广谱β-内酰胺类抗生素，具溶菌作用，主治易感微生物所引起的细菌性感染[1]。本品为治疗中耳炎的第一线用药，也可用于治疗链球菌性咽炎、肺炎、蜂窝性组织炎、泌尿道感染等症状[1]。与克拉维酸合并用药，可有效减弱病菌的抗药性。
常见副作用包含恶心和红疹[1]，另也可能增加罹患念珠菌症的风险；如果与克拉维酸合并用药，则有腹泻的副作用[2]。对于青霉素过敏者切忌用药；肾功能衰竭患者可以服用本品，惟须减低剂量。妊娠及哺乳期间服药目前没有显示伤害[1]。
阿莫西林于1972年开始上市[3]。该药列名于世界卫生组织基本药物标准清单，为基础公卫医疗体系必备药物之一[4]，也是为最常用于孩童的抗生素[5]。阿莫西林属于学名药[1]。每颗药的批发价位于 0.02 和 0.05 美元之间[6]。在美国，十天疗程约花费16美元[1]。

作用原理
阿莫西林通过抑制细菌细胞壁的合成以产生作用。它抑制作为革兰氏阳性菌和革兰氏阴性菌细胞壁主要成分的线性肽聚糖聚合物链之间的连结。
不良影响
副作用包括恶心，呕吐、烦躁及抗生素性结肠炎，腹泻也可能会出现。罕见的情况下，有病历显示副作用包括精神的变化、头昏眼花、精神混乱、焦虑、疑神疑鬼（对光、声音及不清晰的思想反应敏感）。
过敏反应
阿莫西林所引起的过敏反应，可以是非常突然和剧烈的，必须尽快寻求医治。这类反应的初期经常随着精神上的变化而开始，接着皮肤出现红疹并伴随强烈痕痒（通常从指尖和腹股沟周围开始并迅速扩散）以及灼热感、 恶心及呕吐。任何其他看起来甚至没什么可疑的症状都必须严肃地处理。
阿莫西林非过敏性皮疹
3至10％的儿童服用阿莫西林（或氨芐青霉素）后产生皮疹（从未吃过青霉素类药物，服药后经过72小时），但也可能发生于成年人。其有时被称为“阿莫西林疹”。
皮疹被描述为斑丘疹或麻疹（麻疹样），因此在医学文献中，它被称为“阿莫西林诱发麻疹样疹”。开始于躯干，并且从那里扩散开来。它不是真正的过敏反应，也不必停止当前的治疗方案。然而这种常见的阿莫西林皮疹和危险的过敏性反应，通常不易区别。
非过敏性阿莫西林皮疹也可能是传染性单核细胞增多症的一个指标。一些研究显示约80-90％的患者在急性EB病毒感染，与阿莫西林或氨芐西林治疗时会发生这种皮疹。