高知62万円、千葉40万円／1人当たり医療費に地域差 2012

王兴

高知62万円、千葉40万円／1人当たり医療費に地域差

2014/08/27 09:29

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　厚生労働省が14-8-２６日に発表した２０１２年度の１人当たり医療費の都道府県別分析によると、最高の高知が６２万５千円、最低の千葉が４０万１千円で１・５倍超の開きがあった。入院費が多く掛かったかどうかが差につながった。

　国民健康保険と後期高齢者医療のデータから算出。協会けんぽや健康保険組合などの分は含まれていない。全国平均は４８万７千円。

　高知に続くのは山口（６１万６千円）、大分（６０万円）、広島（５９万８千円）、佐賀（５９万６千円）で西日本が占めた。香川は５７万９千円。

　低いのは千葉のほか、埼玉（４１万１千円）、沖縄（４１万２千円）、茨城（４１万５千円）、栃木（４２万６千円）だった。

　診療別にみると、高知の１人当たり入院費は３４万３千円と最高で、千葉の１６万４千円、埼玉の１７万１千円と２倍以上の差があった。全体の医療費が上位の鹿児島や山口も３２万円前後だった。厚労省は、地域での病床数や機能の違いによって入院期間が異なることが要因だと分析している。

　高齢者の割合が高い地域は医療費が増えるが、厚労省は年齢構成を全国共通と仮定した試算も実施。実績で１人当たり医療費が９番目の福岡（５８万６千円）が、高知を上回って最も高い結果となった。千葉はこの試算でも最も低かった。