|
麻酔薬ケタミン(氯胺酮)、脳の「やる気」活性化 新抗うつ薬期待
2014年1月 9日
左は通常のアカゲザルの脳。右はケタミンを注射した脳。「やる気」中枢の側坐核が活性化している=尾上浩隆さん提供
従来薬より速く、長く効く次世代抗うつ剤として期待されている薬「ケタミン」について、理化学研究所は7日、この薬が脳の「やる気」に関係する2カ所を、同時に活性化していることを突き止めたと発表した。この仕組みを応用することで、より安全で効果が高い新抗うつ薬を開発できる可能性があるという。
ケタミンは麻酔薬だが、優れた抗うつ作用も発揮することが、近年分かってきた。しかし、効く仕組みは謎だった。また、ケタミン自体は麻薬指定を受けるほどの依存性があり、そのままでは抗うつ剤として使うのは難しい。
 |
|