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楼主 |
发表于 2013-12-11 17:18:21
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只看该作者
ピロリ菌( 幽门螺杆菌)と病気との関係は?
慢性胃炎を引き起こす?
『ピロリ菌』は胃の粘膜に住み着く細菌で、現在、40歳以上の日本人の70%がこの菌に感染していると
言われていますが、最近ピロリ菌のDNA解析が進み、この菌は人類誕生以来ずっと人の胃の中に生息していた
ことがわかってきました。
人間の胃の中で、ピロリ菌は胃の粘膜を柔らかくし、胃酸が食道に逆流するのを防いでいます。
人類とピロリ菌は、うまくつきあって来たのです。
この共存関係がくずれ、ピロリ菌が悪者扱いされるようになったのは、現代のようなストレス社会になってからなのです。
ストレスが絶えず胃に加わり、胃壁が荒れてくるとピロリ菌との共存バランスがくずれ、ピロリ菌が産生する
アンモニアや毒素によって胃の粘膜に炎症(最初は急性胃炎)が起き、この炎症が慢性的になると「慢性胃炎」と
なります。
さらに慢性胃炎の状態が続くと、胃の粘膜が萎縮して「萎縮性胃炎」になるのです。
この慢性胃炎や萎縮性胃炎が起きていても、自覚症状がなくて気づかずに症状が進行する場合も多くあります。
しかし、ピロリ菌感染者でも、ストレスがなく胃に何も症状のない正常な人からピロリ菌を完全に除菌すると
かえって弊害が出ることもあります。
ピロリ菌を除去するかどうかは、個人個人の状況に応じて判断する方が良いでしょう。
胃かいようの原因になる
萎縮性胃炎が進行すると、胃粘膜の抵抗力が弱ってきます。
この状態でさらにストレスが加わると、胃粘膜の血流が悪くなって、さらに粘膜の抵抗力は弱くなり胃酸に侵されてしまいます。
これが「胃かいよう」です。ほとんどの場合、ピロリ菌感染による慢性胃炎や萎縮性胃炎から、胃かいように進むと考えられています。
(注意)ここで言うストレスとは、・・・
精神的なストレスはもちろんですが、飲みすぎ・食べすぎ・不規則な食生活・喫煙なども全てストレスになります。
胃がんのリスクを高くする?
ピロリ菌が直接胃がんの原因になると言うことはありません。
ただ、ピロリ菌に感染している人の胃がん・胃かいようの発生率は10%程度、非感染者の発生率は0.1%と言われて
います。
しかし、ピロリ菌に感染していない人の約30%が※逆流生食道炎を発症しています。
※逆流生食道炎とは、
・胃壁が固くなり、胃の収縮が悪くなる。
・胃酸が過剰に分泌され、食道に逆流するようになる。
・症状が進むと、食道の粘膜が変質し食道裂孔ヘルニアなどになる。
その他にピロリ菌が関係していると言われている病気
・胃過形成性ポリープ…良性のポリープで、ピロリ菌の除去でほとんどのポリープが消えることがわかっています。
・胃MALTリンパ腫…悪性度の低いリンパ腫です。ピロリ菌の除去治療で70%以上のリンパ腫が良くなると報告されています。
・ITP(特発性血小板減少症)…原因もわからず血小板が減少し紫斑(皮下出血)などが出てくる病気です。
最近ピロリ菌除去の治療も多く行われていますが、約30%は除菌治療が無効であり、安易にピロリ菌除去に
たよらず、その人個人の状況に応じて判断するべきでしょう。
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