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自閉症児の療育法開発:米国のボンディ博士が7月4日に講演 札幌
毎日 13年06月28日 21時37分
自閉症など自分の意思を伝えにくい子への療育法「絵カード交換式コミュニケーションシステム(PECS)」を開発した米国の行動分析学者、アンディ・ボンディ博士と妻で共同開発者のロリ・フロスト氏が7月4日に初来道し、札幌で講演会を開く。
PECSは、子供が興味を持つ食べ物やおもちゃなどの絵が描かれたカードを用意。カードと実物の交換、複数の絵カードからほしいものを選択するなどの行為を繰り返し、少しずつ意思表示や質問ができるようにする。1983年にアンディ博士らが開発。日本には2003年に紹介され、高額な教材が必要無いことから特別支援学校や施設で広く利用される。PECS利用によって発語できるようになったり、笑顔を見せたりするなどの副次的な効果も確認されているという。
講演では、アンディ博士がPECSの概要や指導法を同時通訳付きで解説する。PECSの日本代理店・ピラミッド教育コンサルタントオブジャパン(北九州市)の今本繁代表は「支援関係者や保護者など多くの人に指導法を知ってほしい」と話す。講演は4日午後6時半〜8時、札幌市中央区北4西4の札幌国際ビル。受講料5000円。申し込み・問い合わせは同社(093・581・8985)。【伊藤直孝】
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