|
北朝鮮 中国側の報道と温度差
13-5月25日 18時3分
北朝鮮の国営メディアは、5-24日に行われたキム・ジョンウン第1書記の特使と中国の習近平国家主席の会談について25日、伝えましたが、特使が6か国協議を含む対話に前向きな姿勢を示したことには一切触れておらず、中国側の報道ぶりとの温度差が目立っています。
キム・ジョンウン第1書記の特使として今月22日から3日間、北京を訪れた朝鮮人民軍のチェ・リョンヘ総政治局長は、24日に中国の習近平国家主席と会談し、「6か国協議など、さまざまな形の対話を通じて問題を適切に解決し、朝鮮半島の平和と安定のため各国とともに努力したい」と述べたと、中国の国営メディアが伝えました。この会談について、北朝鮮の国営メディアは25日、報道しましたが、中朝両国の友好関係を強化していくとした部分が強調され、6か国協議を含む対話に前向きな姿勢を示したことには一切、触れていません。
また、23日に行われた別の会談で、チェ氏が「関係各国と対話を進めていきたい」と述べたことも伝えておらず、中国側の報道ぶりとの温度差が目立っています。
北朝鮮はことし1月に、「6か国協議はこれ以上存在しない」と宣言し、みずからを「核保有国」と位置づけて、核の放棄はあり得ないと繰り返してきただけに、チェ氏の発言は6か国協議の議長国・中国に配慮したもので、北朝鮮が非核化を前提とした対話に応じるとは考えにくいなどとする懐疑的な見方も出ています。
|
|