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担任教諭、自閉症の小4の手を縛る 愛知の特別支援学級
2013年1月23日12時30分
愛知県西三河地方にある公立小学校の特別支援学級で、担任の男性教諭(58)が重度の知的障害のある自閉症の男子児童(10)の手首を、ビニールひもで縛る体罰をしていたことが分かった。県教委は「大変不適切で誤った指導だった」として、この男性教諭を処分する方針だ。
県教委によると、今月10日の休憩時間中、4年生の男児が次の授業の準備をせずに机を片付けようとしたため、担任が「片付けてはだめだ」と指導した。だが、男児は言うことを聞かず、担任が「逮捕する」と言いながら教室にあったビニールひもで男児の両手を二重に縛ったという。その後、男児が「片付けをしない」と約束したため、約1分後にはさみでひもを切ったという。
担任は、保護者と日常的にやりとりしている連絡帳にこの指導について記入し、それを見た母親が「障害への理解がない、無意味な指導だ」と学校側に抗議した。校長と担任が今月15日に男児の自宅を訪れ、謝罪した。男児はその後も通学を続けており、今のところ心身に影響は出ていないという。
県教委によると、特別支援学級は原則として担任教諭1人で受け持っている。県教委特別支援教育課は「今回の事案を受けて、この学級は複数で担当する態勢にした。障害に対する理解を深める研修も開き、二度とこのような体罰が起きないようにしたい」と話している。
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