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ヒヨコばんど:笑顔贈る 自閉症児支援で結成、神戸で初ライブ /兵庫
毎日新聞 2013年01月23日
ロックで子供たちに笑顔を−−。神戸市中央区のライブハウスで21日夜、ヒヨコのコスチュームに身を包んでロックを奏でる男性4人の「ヒヨコばんど」が初のライブを開催した。一風変わったバンドだが、実は、自閉症10+件の子供たちを支援する目的で結成された。
アマチュアミュージシャンをイベントなどに派遣するプロダクション「神戸AMP(アンプ)」代表の原野史朗さん(49)=同市垂水区=が、自閉症10+件患者の母親らでつくるNPO法人「あっとオーティズム」理事長、佐伯比呂美さん(48)=芦屋市=と知り合い、自閉症10+件への啓発に苦心している体験を聞いたことが契機となった。
「子供から大人まで楽しんでくれる」とハロウィーン向けに探していたヒヨコのコスチュームを買い、昨年暮れに結成。オリジナル曲も4曲を作った。「横断歩道」では<もう黄色信号変わるのに走り抜けてく大人たち/ねぇねぇパパあれでいいの?>と歌う。
原野さんは「社会全体がいじめや体罰による自殺、虐待など子供を犠牲にしていると感じる。『子供を大切にしよう』というメッセージを伝えたい」と話す。今後は毎月第3月曜を「ヒヨコの日」としてライブを続ける。【錦織祐一】
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