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「体内時計」簡易に判定…採血2回で「時刻表」
1日周期でリズムを刻む「体内時計」の時刻を、12時間あけた2度の採血で測定する手法を理化学研究所などのチームが開発した。
ずれた体内時計を簡便に把握し、睡眠障害の治療や効果的な薬剤投与の時間を決めることを可能にする成果で、米科学アカデミー紀要に掲載される。
現在、体内時計の時刻は、日内変動するホルモン量を1~2時間おきに24時間以上採血して測定し、決めている。チームは簡便な手法を探ろうと、健康な男性3人に光量や室温が一定の部屋に36時間滞在してもらい、2時間おきに採血して、1日周期で変化する複数のアミノ酸やホルモンなどの血中物質を追跡。体内時計の変化によって物質の増減が一定のパターンを示すことをつかみ、これをもとに「時刻表」を作成した。
(2012年8月28日07時31分 読売新聞)
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