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気球は地上5mで出火、乗客と300mまで上昇
【ルクソール=溝田拓士】13-2-26日のエジプト南部ルクソールの熱気球事故で、熱気球が墜落するまでの状況が目撃者の証言で明らかになった。
事故当時、別の気球に乗り込んでいた操縦士などによると、気球が最初に出火したのは、着陸態勢に入り、地上約5メートルまで降下した時だった。操縦士は、地上のスタッフに向けてロープを投げていたという。出火後、気球は内部の空気が暖められた影響で急上昇し、まず操縦士、続いて乗客の半数に当たる10人が次々に飛び降りた。気球は残る乗客10人を乗せたまま上空約300メートルの高さまで上昇して爆発、墜落したという。
気球には乗客20人と操縦士1人の計21人が乗っていた。飛び降りた操縦士と英国人乗客1人は重傷を負い、飛び降りた人も含め、乗客19人が死亡した。
(2013年2月28日09時07分 読売新聞)
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