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中国次期外相に王毅氏内定 元日本大使の知日派
2013.2.24 08:21 [中国]
王毅・国務院台湾事務弁公室主任
【北京=矢板明夫】中国の次期外相に王毅・国務院台湾事務弁公室主任(59)が内定したことが13-2-23日までに分かった。複数の中国政府筋が明らかにした。王氏は駐日大使の経験を持つ知日派。3月に退任する温家宝首相が主導する人事で、沖縄県尖閣諸島をめぐる日中対立が深まるなか、日本の政・財界と太いパイプを持つ王氏を起用することで、安倍晋三政権と関係回復のきっかけを作りたいとの思惑がある。
共産党筋によれば、昨年末までは習近平総書記の対日強硬路線を推進する張志軍・筆頭外務次官の外相就任が既定路線となっていたが、今年1月になってから、「領土問題で日本と対決すると同時に、これまで中国が推進してきた善隣友好外交も維持すべきだ」として、王氏を推す声が党内で高まったという。しかし共産党筋は「習指導部がこの人事に同意したのは、強硬路線への党内の批判をかわす狙いがあり、日中関係修復に向けて軌道修正したわけではない」とも解説している。
王氏の外相就任人事案は2月末に開催予定の共産党第18期中央委員会第2回総会(2中総会)で最終決定され、3月5日からの全国人民代表大会(全人代、国会)で承認される。
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