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日本千葉県昨年の観光客15%減1億3300万人
千葉県は12-10-23日、2011年に県内の観光施設や祭りなどのイベントに来た観光客数は1億3300万人で、過去最高だった2010年に比べて15・1%減少したと発表した。減少率は記録が残る1960年以降最大で、県は東日本大震災や東京電力福島第一原子力発電所事故による風評被害が大きな原因とみている。
月別の観光客数は、震災が起きた3月が前年比53・9%減と最も落ち込みが激しく、4月も同44・9%減だった。5~8月は前年より1~2割減と影響が残っていたが、9月は同3・0%減、10月は同3・0%増と回復傾向になった。
最も観光客数が多かった観光施設は東京ディズニーリゾート(浦安市)で、全体の4分の1を占める3473万人に上り、ディズニーランドが約1か月、ディズニーシーが約1か月半休園したことが、3~4月の県内観光客減に大きく影響した。次いで成田山新勝寺(成田市)で957万人、海ほたるパーキングエリア(木更津市)が790万人だった。
祭りやイベント別では、佐原の大祭(香取市)が最も多い75万人で、柏まつり(柏市)70万人、茂原七夕まつり(茂原市)68万人が続いた。
宿泊客数は、約1253万人で同19・7%減となり、外国人宿泊客数は同33・0%減だった。
県観光企画課は「まだ海水浴場などが敬遠される傾向があるが、木更津のアウトレットパーク開業などを契機として千葉県をPRし、観光客回復につなげたい」としている。
観光客数の調査は、年間1万人以上が訪れることなどの条件を満たす施設やイベントの来場者数を集計。04年と10年に調査方法に変更があったが、1960年以来おおむね増加傾向にあり、10年は約1億5700万人を記録した。
(2012年10月24日 読売新聞)
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