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大阪市大、糖尿病と睡眠障害が密接に関連していることを解明-血糖値悪化が引き金
掲載日 2015年04月14日
大阪市立大学大学院医学研究科の稲葉雅章教授らの研究グループは、糖尿病と睡眠障害が密接に関連していることを脳波計による観測で解明した。糖尿病の血糖値悪化により睡眠障害が引き起こされ、早朝に血圧が上昇し糖尿病の症状を悪化させるサイクルができるという。睡眠導入剤などを有効的に利用し、不眠治療と糖尿病の改善を関連づけた治療法を確立できると期待される。
2型糖尿病患者63人の睡眠時の脳波を観測したところ、血糖値が悪化すると睡眠時の脳の休息時間が短縮され、睡眠の質が低下することで動脈硬化のリスクが高まる。また、早朝高血圧により血管障害が引き起こされ、糖尿病の悪化につながることが分かった。成果は14日、米科学誌プロス・ワン電子版に掲載される。
(日刊工業新聞)
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