日本人のデータを用いて、がんの原因を推定
がんの多くは、予防可能な生活習慣や環境要因を原因とする「生活習慣病」であり、年齢とともにリスクが高まることが知られています。それぞれの臓器のがんが、どのような要因によって、どれくらい発生しているのか、欧米において国レベルの調査が行われて来ました。しかしながら、欧米と日本では、多いがんの種類や、例えば喫煙率など、各リスク要因を持っている人がどれくらいいるかという曝露保有率が違い、まったく同じように考えることはできません。そこで、今回の研究では、日本人の現状を把握するために、日本人のデータを用いてがんの原因に関する調査を行いました(Annals Of Oncology 23, 2011 in press https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22048150/ )。